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カンボジア三日目です。
そして最終日。

今日は夕方にシェムリアップからベトナム、ホーチミンへ移動する予定。

朝、すっかり旅の友と化したチェックと待ち合わせ。
チェック、今朝は4時に起きてお寺の掃除に行ったらしい。
それがカンボジア人の日課だって言ってた。

チェックはカンボジア人の中でも特に真面目で勤勉で誠実だと思う。

おうちがすごく貧しくて、お母さんは男3人兄弟を育てるのにお金がなくて大変だったって。
学校に行くお金もあんまりなかったけど、真面目に勉強して、
学校で1番の優等生になったことが誇りなんだって。
お母さんも喜んでくれた、って嬉しそうだった。

チェックがガイドになったのも、カンボジアでは公務員に次ぐ高給職だから、
家族に少しでも楽をさせてあげたい、って思いから。

あたしたちはチェックに日本の流行の話をしたり、日本においでって言ったりしてたんだけど、
チェックは日本が特別好きだから日本語ガイドをしているわけじゃなくて、
それが彼にとっての「生きていくための手段」だからなんだ、って思うと複雑な気持ちになった。

そんなの関係なしに、こうやってチェックと出会って仲良くなって、
昔からの友達みたいだねー、って言いあってるんだからそれでいいじゃん、って思う自分もいて、
素直になれない自分ってなんて頭でっかちでつまらないんだろう、と思ったりもしました。ははは。

まぁいいや。ワタクシそーゆー生き物なのです。

バンテアイスレイは遺跡群の入り口から車で40分くらいのところ。
行く道すがら、チェックがカンボジアの歴史や自分の考えについて話をしてくれる。

チェックの言う言葉ってすごい。一言ひとことに魂がこもってるって、こーゆーことなんだね。
「タクサン失敗シテモ、マタヤリ直セバ、必ズ成功出来マス」
こうやって書くと、胡散臭い宗教のように聞こえるけど、
チェックは実際にいろんな苦労をして、それでも直向きに生きてる。
あたしよりも何倍も努力してるし、真剣に物事を考えてる。

同じ時代に生まれた彼に、相当な刺激を受けました。

そんなことを話してる間に、バンテアイスレイに到着。
寺院が赤茶色の土(レンガ?)で作られています。


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 全景。

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 レリーフがすごく細かい。よく彫れるよなー。

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 バンテアイスレイのハスの花。



その後、お願いをしてもう一回アンコール・ワットに連れて行ってもらうことに。
昨日は雨で、かけ足見学だったからね。

正面ではなく、裏から寺院に向かったんだけど、これが超穴場!!
緑のトンネルの中を遠くから見えるアンコール・ワットに向かって歩くの。

他に人もいなくて最高でした。

途中、寺院の方から子供たちが歩いてきたので思わずカメラを向けました。
この連作、すごくお気に入り。

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 出会って

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 挨拶して

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 笑顔でまた別れる

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 これ、カンボジアの大好きなところ


あたしはクメール語は「こんにちは」しか分からないけど、
いろいろ日本語で話しかけました。

時間がちょうど12時くらいだったので、
「お昼ご飯食べに行くの??」って、食べるアクション付きで聞いたらニコニコうなずいてくれた。
これぞボディランゲージなのであります

29.JPG





 勉強熱心なチェック。メモメモ。。。

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 「御飯を三食食べる」の三食に興味を持ってメモしてました。

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 KAPI around the world.

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「ココガオ勧メ写真スポットダヨー」とカメラを奪い取るガイド。

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 その写真がコレです!!


晴れの時に見るアンコールワットもまた格別で、
時の経つのを忘れて、遠いクメール王朝に思いを馳せました。

その後、チェックとのお別れがいたたまれなくなったので、
時間延長で他の遺跡も見に行くことに。

しかもその遺跡はチェックの生まれ育った村の近くなので、
「私ノ家トオ母サンニ会イニ行キマショウ」と、急遽チェックの実家訪問ツアーに!!

写真には撮らなかったけど、(撮るのがなんとなくはばかられました)
チェックの実家はまさに「高床式住宅」そして「藁ぶき」

ウルルンに出てくるような、アジアの奥地の民族の家でした。

ここでチェックは育ったんだね。いろいろ思いは巡ります。
もしあたしがここで生まれて育っていたら、人生は全く違うものになってたんだろうな。


34.JPG





 プチアンコール・ワットみたいなところ。遺跡にのぼり放題^^;

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 愉快な若者たち。

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 孤児院の女の子。カンボジアで初めて寄付をしました。


楽しい時はホントにあっという間で、すぐに時間になりました。

お別れするとき、チェックもちょっと涙目になってた。
もちろんうちらは泣いておりました。

今度来る時はガイドじゃなくて、トモダチとして遊ぼう。
でもお給料も大切だから、一日はどっかをガイドしてね。

それまでにもっと日本語勉強してね。
考えなくてもスラスラ喋って、漢字ももっと読めるようになってね。
(チェックは自分は日本語喋るのが遅いとしきりに気にしてました。全然そんなことなかったけど。)

今度会う時には、チェックもあたしたちも今よりさらに頑張って、
夢を実現させていましょう。

そう約束して別れました。

同じ時代に生まれて、日本とカンボジアって全く違う環境で育った
あたしたちとチェックが出会って一緒に笑ってたこと。

これってすごい奇跡だし、この素晴らしい廻り合わせに心から感謝しました。

チェックなしには語れない今回の旅でしたが、
チェックだけじゃなく、旅で出会った全ての人に。心からありがとう。
See you on the trail.

まだ旅は一日残ってますが、ほぼ終わったようなもんです。
最後の一日vietnamは次の日記でどうぞ。



※ 今回の旅のブログパーツを→のメニューに貼ってます^^
   できるだけ本文と重複しない写真選んだので、そっちもぜひ見てくださいな



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シンプルな暮らしに憧れます。 毎日をていねいに、彩りに満ちた生活を送りたいと思いながら、今日もあくせくすごしてます。
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自己紹介:
いつの間にか社会人4年目になりました。
旅好きです。
イタリアに住みたいです。

都内の中堅企業で3年10ヶ月を経て、2011年2月、心機一転新たなスタートです。

好きなことしか出来ない性分です。
意外とちっこいですが、たまに噛みつきますのでご注意ください。

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