ドイツイエロー、もしくは、、、

ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (新潮文庫) (2007/12) 大崎 善生 商品詳細を見る

昨日から読みだした。
もうすぐ終わります。

アジアンタム・ブルーが好きだったので、大崎善生を一気に三冊も借りてしまったうちの一冊。
短編4つが入った本。

ん～、文章は綺麗というか端正な感じで好きです。
明るいわけじゃないけど、決して感傷的ではない。
でもすっきりな感じの中に憂鬱さがある気がします。

あれだ、春になるときのなんとなしの憂い気分。

amazonの書評によると、村上春樹チルドレンだそうです。
確かに。と思い返すところはありました。

ジメジメしてない村上春樹だ。笑

村上春樹を好きな人は多いけど、あたしはあのジメジメ感が好きになれない。
大崎善生が春になる時の憂いなら、
村上春樹は梅雨の憂いだと思った。

別に作家の話はどーでもいいんだけど。。。

この短編集はまぁまぁかな。
どれが良いか、っていうと。。。。ってなるのですが、
主人公が世間からきれいに切り離されたように書かれていたのは良いです。

ただ、その切り離された世界に、ただ一人だけスッと溶け込んでくる相手（男）が例外なくいるのが
話を平凡にしてる気がします。

結局そこね、って。

そういうシリーズの話なんだろうけどさー。