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すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)
すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)
(2009/08)
益田 ミリ

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先日読んだ香山リカの「しがみつかない生き方」で紹介されてた本。
またまた先輩に貸していただきました。

「おひとりさま」系の本って、独りを無理やり正当化して、
「自分のために投資をしましょう」とか、「新たな自分を見つけましょう」
「ひとりだからこそ出来るんです」、「○○出来る時間と余裕があるあなたは幸せ!!」
などなど。。。

そこから強引に「だから○○をしましょう」ってこじつけて、
ビジネスをひねくり出してる気がして仕方ないんです。

そんな商業世界がうざったくてしょうがないです。

この本の主人公「すーちゃん」は、30代独身、彼氏なし、カフェ店員、所得低め。

って書くと、最近はやりの「おひとりさま」本かな、って思うのですが、
この本はちょっと違いました。

すーちゃんが等身大だからかなぁ。
世間に押されていろんな「今風」の過ごし方を試みようかな、と思うけど
結局自分には向いてない、って思って、そのままの生活をする。

これが人間の本質なんじゃないの??
人はそんな急には変われないんだよ。

でも、変わることがいかに簡単でメリットが大きいかを誇大にがなり立てる人たちがいるから、
「じゃああたしも変わらなきゃいけない」と無意識にすりこまれて
それが自分の本心なのだと錯覚してしまう。

そんなの虚勢だから、ちょっとしたことですぐにメッキははがれちゃうのにね。
剥がれたもんを戻すのは、虚勢を張るのよりずーっと難しいし時間がかかるのになぁ。

だからすーちゃんみたいに、「なんとなくあたしらしく」生きてけばいいんじゃないの??
それが Best かどうかは分からないけど、きっと Sounds Better なはずです。

ということで、良い本でした。

本の中で、すーちゃんが友達まいちゃんにちょっぴり愚痴ってすっきりしてるシーンがあるのですが、
「同じ穴の狢(むじな)」って言葉が浮かびました。
陰湿じゃなきゃ、愚痴って全然良いと思うのです。
愚痴って最後に笑い飛ばすパワーがあれば、むしろ楽しく愚痴り飛ばせーって思う。

ただ、同じ状況にある人じゃないと、感情って理解しがたいものだよね。
笑い飛ばすための愚痴を本気で諭された時、感覚の「ねじれ具合」を正すのがめんどくさいので、
あたしは余計なことは言わないようにしよう、と心がけてしまうのです。
でも「同じ穴の狢」がほしいなー、いたら楽なのになーと思う。

つまりは同じ状況や価値観を持つ人を探さねば、
誰かと現状を笑い飛ばすことも出来ないってことだ。
わお。いまのあたしにあるかな??

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いつの間にか社会人4年目になりました。
旅好きです。
イタリアに住みたいです。

都内の中堅企業で3年10ヶ月を経て、2011年2月、心機一転新たなスタートです。

好きなことしか出来ない性分です。
意外とちっこいですが、たまに噛みつきますのでご注意ください。

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